こんにちは、マーケティング部の玉井です。
せっかく赤坂ショールームに来たなら、赤坂でもっと楽しんでいただきたい…!
ということで、赤坂にあるAIDEA STYLE的でステキなお店をご紹介いたします。
前回は老舗和菓子屋「とらや 赤坂店」をご紹介しました。
まだ見ていない方はこちら!
今回は、とらや 赤坂店にて現在行われている企画展示をご紹介します。
企画展示のテーマは「日仏の菓子くらべ」
現在B1ギャラリーにて開催されているのは、とらや パリ店40周年を記念した企画展示「ようこそ!お菓子の国へー日本とフランス 甘い物語ー」です。
とらやがパリにのれんを掲げたのは、1980年10月6日。
世界の菓子をリードするパリにおいて、40年ものあいだ店を続けてこられたことに対し、フランスへの感謝と敬意を込めての催しとのことです。

また今回は、1998年に日本で第1号店を出店したフランス菓子界を牽引する「ピエール・エルメ・パリ」が協力しており、テーマは「日仏の菓子くらべ」。
和菓子とフランス菓子、それぞれの魅力を感じることのできる展示なのです。楽しみです!
さっそく見にいってみましょう!
大きな暖簾をくぐり、B1のギャラリーへ。
会場に入ると、緑は日本、ピンクはフランスと色分けされており、とても分かりやすいです。5つに分けられたコーナーでは、日本とフランスとの対比を見ることができます。では、1つずつ見ていきましょう。
1.お菓子ヒストリー
まずはお菓子の歴史を知るコーナー。
お菓子の歴史を知ることができる、長い年表があります。上段の緑のラインは日本の歴史、下段のピンクのラインはフランスの歴史で、両国を対比してみることができるのがとても興味深いです。
お菓子のはじまりはなんと紀元前とのこと!上段を見ると、和菓子は栗や柿など木の実や果物が源流だそうです。大福やたい焼きの起源なども解説されていますので、現代までじっくり見ていくと、より面白い発見がありそうです。

ヨーロッパ菓子の源流は、古代エジプトから伝わったパン焼きの技術をもとに、はちみつや果物を使って作っていたものだそうです。ゴーフルやマカロンなど、普段食べているお菓子がいつ生まれたのかを気にしながら見てみるのも、オススメです。
そして、年表の対面には、お菓子文化に貢献した歴史上の人物が紹介されています。
徳川家康やマリー・アントワネットなど、歴史の授業で習う人物も!意外な人がお菓子文化に関っていたりして、驚きの連続です。
2.くらしとお菓子
次は、年中行事や季節にちなんで食べられるお菓子を紹介しているコーナーです。
日本では、春に桜餅を食べたり、お彼岸におはぎを食べたりしますよね。
フランスにも行事にちなんだお菓子があるんです!
4月1日はエイプリルフールですが、フランスではエイプリルフールを「ポワソン・ダブリル(4月の魚)」と言い、魚の形のチョコレートなどを食べたりするそうなんです。
知らなかったことも発見できて、とても興味深いコーナーです!
3.お菓子を味わう
このコーナーでは、お菓子の魅力を「原材料」と「五感」というテーマで分析しています。
まずは「原材料」
パティシエによるオート・パティスリーと、和菓子屋による上生菓子で、実際に使われている原材料が展示されています。
上生菓子は、米粉を中心に、小豆、寒天、砂糖、葛粉と、植物性の素材が並びます。
それに対するオート・パティスリーは、小麦粉、卵、バター、砂糖、アーモンドと、動物性の素材が主。確かに全然違います。

こちらの丸く大きな展示物は、「五感」による分析。
上生菓子とオート・パティスリーの魅力を、触覚・視覚・聴覚・味覚・嗅覚の5つに分けて解説しています。
上生菓子に関する解説で印象的だったのは、味覚と嗅覚のところ。
「植物性素材の奥ゆかしい味わい」と書いてある通り、お茶と一緒に楽しむことが前提の上生菓子は、余計な香りを付けないことで、お茶の風味を引き立てるように作られているのだそうです。
また上生菓子は、季節感などをテーマとした世界観を共有し「共感」を楽しむものとのこと。
これに対してフランスのオート・パティスリーは、パティシエの主張を体現した「アート」なんだそう。たしかにデザインが個性的だったり、色味が華やかだったりと、1つの作品のようなお菓子が多いかもしれませんね。
「原材料」と「五感」を知って、日本とフランスの違いがとてもよく理解できました!
4.海を渡ったお菓子
次は日本からフランス、逆にフランスから日本へと海を渡って伝わったお菓子がどのように広まっていったのか、3名ずつ6名の方へのインタビューがまとめられています。
フランスで活躍している和菓子職人 村田崇徳氏や・・・
ピエール・エルメ・パリを展開しているPH PARIS JAPON株式会社 代表取締役社長のリシャール・ルデュ氏などなど、日本とフランスで活躍している方のお話をじっくり読むことができます。
5.お菓子をつくる人たち
最後は職人をテーマにしたコーナーです。
とらや独自の製菓道具や、ピエール・エルメ氏が実際に使用されていた道具など、お菓子の型を展示しています。
また、両ブランドの職人インタビューも必見です!
約20分の動画で、お菓子づくりへの思いや通常はなかなか見ることができない製菓風景を見ることができます。
こちらのインタビュー動画はここでしか見ることができないそうなので、足を運んだ際は、ぜひ見てみることをオススメします!
お菓子は、想像以上にハマると思います。
私自身、深くお菓子のことを考えたことも、知ろうと思ったことも正直ありませんでした。
日本やフランスのお菓子がなぜ生まれたのか、どうやって広まったのか、など疑問に思うことって楽しいかも!と思わされました。
ぜひ赤坂に来た際には、足を運んでみてはいかがでしょうか?
ようこそ!お菓子の国へー日本とフランス 甘い物語ー
【会 期】2020年9月26日(土)~2021年4月11日(日)
【場 所】虎屋 赤坂ギャラリー
〒107-8401 東京都港区赤坂4-9-22
とらや 赤坂店 地下1階(地下鉄赤坂見附駅A出口より徒歩約7分)
【開場時間】平日9:00~19:00、土日祝9:30~18:00 入場無料
【展示期間中の休業日】2020年10月6日(火)、11月6日(金)、2021年1月6日(水)、2月6日(土)、3月6日(土)、4月6日(火)
アイディア・プジョーモトシクル 赤坂ショールームもご来店をお待ちしております!