働くバイクと言えば、3輪バイク。車体後ろに荷物を置くことを前提としているため、荷重のかかるリア側を2輪にした3輪構造となっています。電動3輪バイク「aidea AAカーゴ」も、マックデリバリーに採用されたことで最近街中でもよく見かけます。
業務用以外にも、3輪バイクは存在します。2014年に発売となった、フロントが2輪のシティコミューター「ヤマハ トリシティ」によって、レジャー用3輪バイクは日本でもポピュラーなものになりました。
しかしそれ以前にも、「フロントが2輪の3輪バイク」は一つのカテゴリーを形成するほどに市民権を得ており、ヨーロッパを中心に多くの愛好家がいたのです。このカテゴリーがヨーロッパで生まれ、進化したことの理由の一つに「路面」があります。
こちらは、ヨーロッパの街並みに良くみられる石畳。見た目にはきれいですが、バイクにとっては難所です。実際に走ってみるとかなり凸凹で、ハンドルを取られるし、雨で濡れたりするとグリップも悪い。石畳は、バイクにとってかなりの悪条件なのです。
走行中にフロントタイヤのグリップを失うということは、転倒に直結する危機です。グリップを稼ぐために「フロントを2輪にする」というのは、きわめて合理的な解決方法でした。
ヨーロッパは3輪天国!
2006年に発売された「PIAGGIO MP3」をはじめ、ヨーロッパでは次々と3輪バイクが誕生します。
こちらは、GILERAのFUOCO。500ccの大型モデルです。
ADIVAのAD3。こちらは屋根付きで快適です。
ここまでは全てイタリアンブランドでしたが、フランスも負けていません!プジョーモトシクルは、2013年に「メトロポリス」を発売。プジョーの4輪車に通じるデザインが特徴です。
400ccエンジンによる余裕の動力性能に加え、タイヤ空気圧センサーやデイタイムランニングライトなど先進機能の装備で、年々進化を遂げていたメトロポリスですが、昨年ついにフルモデルチェンジ。次世代の3輪バイクとして、進化したのです!
新生メトロポリス、誕生!
こちらがニューメトロポリス。初代の雰囲気を残しながら、品質感と高級感が大幅にアップ!
先進機能も搭載しています。「i-Connect」と呼ばれるこの機能は、ライダーのスマートフォンと車体を無線接続し、ナビはもちろん、受信したメッセージなど多彩な情報をディスプレイに表示させることができるのです!
都会を移動する時のパートナーとしては最高の3輪バイク「プジョー メトロポリス」をぜひご検討ください!……と言いたいところですが、残念ながら現在のところ国内導入の予定はありません。ヨーロッパ旅行をする機会がありましたら、ぜひ現地のレンタルバイクでお試しください!
aideaでも、新しい電動3輪バイクを開発中です。完成まで今しばらくお待ちください!