AIDEA STYLEをお読みいただいている方の中には、少なからず「のりもの好き」がいらっしゃると思いますが、本日はそんな方にオススメの本をご紹介します。
先月、イカロス出版株式会社から発売された、山口雅人さんによる「絵解きニッポンのりもの図鑑」です。
著者の山口雅人さんは古物商を営んでおり、古いビジュアル資料や鉄道資料を中心に、膨大な資料を広告代理店や出版社に提供しています。
そのなかでも「なにこれ?」と目を瞠るビジュアルを厳選してまとめたのが「絵解きニッポンのりもの図鑑」です。
明治初期から終戦直後を中心に、鉄道や航空機、自動車といった定番物から、駕籠や人力車のような日本古来といえるのりもの、さらには動物や浮島、流氷に乗って楽しむような、のりものの範疇に入るか疑問なものまで、バラエティに富んだニッポンののりものがグラフィカルに紹介されています。
ニッポンならではの百花繚乱のりもの
本書では、当時は郵便用とともに報道的な役割も果たしていた絵はがきをメインに、鶏卵紙写真や明治・大正期の雑誌など、さまざまな素材のなかから、見た目に楽しく不思議で興味深いビジュアルを厳選し掲載しています。
こちらは、ニッポン最初の鉄道路線にて開業前の試運転が行われている貴重なカット。場所は、いまの品川・八ッ山周辺です。
馬が路線上の車両を引っ張る「馬車鉄道」も数多く走っていました。これは現在の札幌市電の原形のような鉄道です。
自動車もあります。明治時代に早くもニッポンに姿を現した2階建てバス。時代のおおらかさを感じさせる写真です。
未確認飛行物体?のように見えるのりものは、川を渡る駕籠。空中に浮遊する2本のレール上を人が押す駕籠が進んでいます。
思わず笑ってしまった写真がこれ。大島で観光用に使われていたスライダーです。三原山を一気に駆け下りるのは、さぞかし気持ちよかったのではないでしょうか。
このように本書は、いにしえのニッポンののりものを見て楽しめるとともに、史料的な価値も盛り込んだ構成になっています。見た目のおもしろさや当時の風俗を伝える史料として貴重な一冊です。

のりもの好き必見のイベントが始まります!
来週末、3月25日~27日、東京ビッグサイトにて、第49回東京モーターサイクルショーが開催されます!
3年ぶりの開催となる、国内最大級のモーターサイクルイベントに、aideaも出展いたします。



1つブースで3つのブランドを楽しめるようになっているので、ぜひ足を運んでいただきたいです!会場でお会いできることを楽しみにしております!