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【驚愕】電動のネガティブが無い!? アディバ VX-1がちゃんと『バイク』として完成してた!

2019-04-09
北岡 博樹
VX-1知る走る電動バイク

アディバのVX-1は、いま最も「現実的」な電動バイクかも?

 

もうすぐデリバリー予定の電動スクーター『VX-1』の試作車に乗らせてもらいました。

結論から言いますと「ちょっとナメてましたゴメンナサイ!」というのが素直な感想です。

ボクは単純にエンジンが好きっていうのもあるし、電動バイクって基本的に何かを我慢して乗るモノという印象だったんです。

それが今回、けっこうVX-1にひっくり返されました……

VX-1は中免で乗れる電動スクーター

まず軽い知識ですがVX-1は、いわゆる中免(普通二輪免許)で乗れて、車検もありません。

感覚的には250ccのビッグスクーターに近いものと考えるとわかりやすいと思います。

でも出力はMAXで35kWもありますからね、動力性能は400ccレベルだということを忘れてはいけません。

そして、ボディは全長2120mmというビッグサイズ。

身長176cmのライダーの場合、サイズ感はご覧の通りです。

体感的にも「大きい」と感じる車格が備わっています。

ヒザも腕も余裕があり、ゆったりした乗車姿勢でストレスはありません。

シート高は770mmで、シートの真ん中に座ると、両足のカカトがすこし浮きます。

でもシート前方に座ると両足ベッタリになるので、取り回しにそこまでの体格は要求されないだろうと思いました。

電動バイクのいちばん嫌なところ

ぶっちゃけますが、航続距離です。

電動バイク初期のころは、まだ電池性能が悪かったのもあると思いますが、例えば航続距離50kmと言われたバイクが、実際に公道で走ると全然走らない。みるみるバッテリーが減っていく。

話が違う!って思っても後の祭り。

帰り着けないかもしれない恐怖は、本当にストレスでした。

ところがアディバのVX-1はバッテリー容量を3種類から選べます。

もちろん使用条件によっても変わりますが最小の7.2kWhのものでも航続可能距離130km。最大の14.4kWhのバッテリーに関しては航続270kmを誇ります。

これだけあれば、さすがに安心。

むしろ270km走れるならツーリングもできそうですよね(笑)

でもボクが感動したのは最大航続可能距離じゃないんです。

それよりもバッテリーの減り方が安定しているということ!

走りに合わせて、きちんと“すこしずつ”減っていくんです。

これがアテにならない電動バイクだと、ちょっと強めの加速を繰り返したりすると、1分前までたっぷりの電池残量だったものが、一気にガクンと減ったりします。

そのときの裏切られた感がハンパじゃない。

これじゃ帰れないよっ!って泣きたくなったこともあります(笑)

でもVX-1は、今回乗っている間、ずっとちゃんと“1目盛りずつ”減ってくれました。

極端ですけど、減り方がわかっていれば良いんです。対処できるもん。

でも突然に「やっぱ無理っす!」って、バイクから返されることがいちばん困ります。

そこがVX-1でいちばん感動したところ。

ボクの知る限りですが、これまで乗った電動バイクの中で最も安心して走れたんです。

ちゃんと『バイク』として楽しめる!

走りに出て、ちゃんと帰れる距離感がつかめる。

その安心感があれば電動バイクって、一気にものすごく便利な乗り物に化けるんですね。

そのうえでVX-1は『便利』だけのものじゃないと思い知りました。

正直、最初はナメてたのですが……実は走行性能が、かなり高いレベルにあるんです!

趣味として、このバイクは『好き』になれる

真面目な話、気軽な街の散策には最高の乗り物だと思いました。

そんな単純なことすら、これまでの電動車では不安が勝るケースが多くて気がつかなかったんです。

そして、その不安が無くなった途端に気がつきました。

VX-1は実は、バイクとしての完成度が予想以上にスゴいんです!

エンジン車から乗り換えても違和感はありません。

停止状態からのスタートダッシュは意図的に抑えられている様子ですが、すこし速度がのった後はモーターらしく低速から力強い。

さすが400ccクラスに匹敵する出力です。重量が消えたようにフワッと加速するのが、単純に気持ち良かった!

風を切って走る。それ自体が楽しい。

この感覚は、電動でもエンジンでも何も変わることはありませんね。

まさかのコーナリングが、楽しい!?

そこに加えて、本当に驚いたのが重心の低さです!。

これは停車時の取り回しから感じていましたけど、とにかく重心が低く感じられます。

軽量アルミフレームの採用や低い位置にバッテリーを搭載しているのが効いているのでしょうね。

ハンドリングは常に優しく、コーナーや低速走行時の安定感が素晴らしかった!

それには充実した足周りの装備も貢献しているものと思われます。

ブレーキはローターもキャリパーもブレンボ製。動きの良いフロントサスペンションはマルゾッキ製など一流どころで揃えています。

前輪が大径の14インチホイールというのも、穏やかな動きの鍵を握っている一因ですね。

そしてリアブレーキもブレンボ。リアサスペンションはザックス製です。

特にリアサスですが、コレがまた乗り心地がいいんですよ。

通常、スクーターはユニットスイング方式で、重量物としてのエンジンやマフラー、駆動系のベルト等が後輪に直で装着されているような状態ですから、サスペンションの動きは大きく阻害されます。

いわゆる「バネ下重量が重い」という状態です。

ところが、アディバのインホイールモーター方式はモーターだけで直接、後輪を駆動するシンプルさ。

むしろバネ下重量は、一般的なスクーターよりも軽くなります。

だからこその乗り心地であり、リアサスのしなやかさなんでしょうね!

そうしてVX-1はリアヘビーな状態から解放され、もっとも重い構成パーツとなる電池を車体中央の低い位置にセットしてマスを集中化。

これぞ電動VX-1のアドバンテージ!

車体設計が絶妙と言う他ありません。

回生ブレーキを「楽しさ」に置き換えた

さらにVX-1にはオモシロ機能があります。

通常のバイクにはありえないけれど、なんとスロットルが逆に回るんですよ!?

一般的なスロットルの全閉状態がこの状態とします。

加速する場合はスロットルを手前に捻る。

バイクに乗れる人なら常識中の常識ですが……

VX-1は先ほどの「全閉」から奥側にもスロットルが回るんです。

そして走行中にこの操作をすると、回生ブレーキ状態になるんですよ。

この『逆スロットル』をコーナリング中に行うと、ギューン!とリアタイヤにブレーキが掛かります。

逆スロットル開度(笑)によって回生ブレーキの強さは段階的に変化。

これをうまく使うと、右手一本だけでフロント荷重もリア荷重も作り出せるんです。

これがまた、なかなかオモシロい!

適切に回生ブレーキの強さを探りながら走らせるのは、通常のバイク・スクーターには無い「操る楽しさ」でした。

あ、もちろん回生ブレーキを強く掛ければ、それだけで停止までもっていけます

ブレーキレバーを一切使わずに信号で止まる。

この体験にも、きっとみんなワクワクしますよ!

これまで電動バイクはとにかく「モーターがうんぬん、電池うんぬん」という話に集中しがちでした。

でも、このバイクは既にもう1歩先を進んでいる。

走る楽しさのために、ちゃんと車体を煮詰めているんです。

これは電動モーター駆動の裏側にある、VX-1のもうひとつの価値だと言えると思います。

VX-1は電動時代の尖兵になりうる

現状、電動バイクの主流は完全なシティコミューター分野のものがほとんどです。

でもVX-1には、移動手段だけじゃない、バイクとしての趣味性がありました。

VX-1は今、いちばん国内で普及している急速充電方式CHAdeMO(チャデモ)への対応も急いでいるようです。

乗り物としてのオモシロさ&便利さに加えて、外出先でサッと充電できるなら、これはちょっと無敵かもしれません。

例えば北海道へ向けて壮大な旅をするなら、エンジンのバイクのほうがいいでしょう。

でも! 普段の移動から、ちょっと郊外を散策というレベルならVX-1はかなり有効です。

環境に優しい電動バイクの時代は、もう遠い未来の話じゃない。

VX-1に乗ったことで、それを現在・現実のものとして強く認識しました。

やるなぁアディバ……

正直、予想を遥かに超えた完成度でした。

VX-1のレベルの高さ。

それにボクは、素直に拍手を送りたいと思います!

アディバ VX-1をもっと詳しく!

移動を喜びにしたい|ADIVA
VX-1 - 移動を喜びにしたい|ADIVA
https://adiva.co.jp/product/vx-1.html#
概要 仕様 きびきびとしたスポーティな走りを実現する、2輪EVです。 防風性能の優れた大型フロントスクリーンや、タンデムでも快適なゆったりとしたライディングポジションにより、 高速道路を利用した長距離ツーリングも快適にこなします。
2019-04-09
北岡 博樹
VX-1知る走る電動バイク

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