私たちaideaが、ブランドのお披露目をさせていただいたのは、今から一年前。
当時は「電動バイクが良いのはわかるけど、まだまだ先の話でしょ?」というご意見が多かったのですが、最近はうれしいことに「マックのバイク見かけましたよ!」という声を聴くことが増えてきました。
「アイディア AAカーゴ」の新しさは、電動である、ということだけではありません。AAカーゴは荷物を配送する業務用バイクですが、その足回りには業務用らしからぬ贅沢な装備が奢られているのをご存じでしょうか?
フロントは、φ35mm 正立テレスコピックフォーク。アルミ製 大径13インチホイールには、切削加工により四輪車のカスタムホイールのような装飾が施されています。原付バイクとしてはかなり凝った造りで、重い荷物を積んでデコボコ道を走るようなシチュエーションでも安心です。
ブレーキには、φ240mm ディスクと片押し2ポッドキャリパー。前後が連動するコンビブレーキです。
特筆すべきは、リア2輪の足回り。
4輪車のサスペンション形式は、大きく分けると車軸懸架と独立懸架の2つに分類されます。
車軸懸架は、長い一本の車軸の両端に左右ホイールがついている構造。頑丈で悪路に強いため、トラックやSUVなどに採用されることが多いです。また、単純であるためコスト的に優位です。
一般的な3輪バイクはこれに近く、リアアクスルの両端にホイールがついています。コーナリング時には車軸もホイールも傾斜せず、車体だけがスイングする仕組みです。
これに対して独立懸架は、左右のホイールが別々に上下するため、路面追従性が高いのが特徴です。スポーツカーやレーシングカーにも採用されます。こちらは、ホンダNSXのダブルウィッシュボーンサスペンション。
AAカーゴが採用しているのも、ダブルウィッシュボーンサスペンションです。車体を真後ろから見た写真がこちら。
上と下、左と右に合計4本のアームがあるのがおわかりでしょうか?少し斜めから見るとこんな感じです。
ショックユニットは、左右のアッパーアームをまたぐ形でシングルショックが取り付けられています。アルミボディで無段階プリロード調整が可能なハイスペックなユニットです。
下側から覗くと、ロアアームの下にリアキャリパーがあります。左右ホイールにキャリパーがついているため、車両全体では3キャリパー。AAカーゴのブレーキの効きの良さには定評がありますが、こんなところにも秘密があるのです。
いろいろと見ていただくとわかるように、バイクの足回りとしては複雑な構造です。これが実現できるのは、EVであるからこそ。インホイールモーターを採用しているためドライブシャフトが不要で、駆動系の部品点数が少なくスペース効率に優れているのです。
AAカーゴのダブルウィッシュボーンサスペンション、写真だけではどんな仕組みでどのように動くか、わかりづらいですよね……。
リア周りの動きがわかる映像をご用意しましたので、ご覧ください!
メカマニアのあなた!
ぜひ赤坂ショールームでAAカーゴの実車を見て、その痺れるメカニズムとバイクらしからぬ動きをご確認ください!