最近、全国各地のマックデリバリーサービスで使用されていることから、街なかで見かけることが多くなってきた「アイディア AAカーゴ」。
マクドナルドの真っ赤なカラーリングがよく似合う、スタイリッシュなデザインが「未来的でカッコイイ!」と評判です。
そんなAAカーゴのデザインを担当したのは、デザインオフィス「CZ Design Studio」の代表である、イタリア人デザイナー、Claudio Zanchini(クラウディオ・ザンキーニ)。
ザンキーニは「アイディア」だけではなく、イタリアのプレミアムスポーツバイクブランド「ビモータ」のデザインにも携わっています。彼のキャリアは、以前こちらの記事でご紹介しました。
記事の中で、ザンキーニの最新作としてご紹介したのが「ビモータ TESI H2」
現行スポーツバイクの中で最もエキサイティングなエンジンの一つである「カワサキ製 1,000ccスーパーチャージドエンジン」と、ビモータ伝統の「ハブセンターステアリング」を組み合わせた、オリジナリティの塊と言えるモデルです。
そんなものすごいバイクが、先日 ついに日本に上陸したとのこと!!!
これは AAカーゴに乗って見に行くしかない!と、ビモータの輸入元である神奈川県厚木市のモトコルセさんへ伺いました。
なぜ「AAカーゴに乗って」行ったかというと、異母兄弟の初対面を実現するため。
そう。「ビモータ TESI H2」と「アイディア AAカーゴ」は、ブランド(母)は違えど、デザイナー(父)は同じという異母兄弟なのです!
しかし兄弟でありながら、母である工場の場所が違う(ビモータはイタリアでアイディアは日本)ために、まだ会ったことがない のです!!
そんな兄弟がついに、初・対・面!
二度と見ることができないかもしれない、兄弟2ショットが実現!
AAカーゴがデビューしたのは、2019年10月の東京モーターショー。TESI H2は同じく2019年11月のミラノショーなので、AAカーゴの方が少しだけお兄さんです。
片や「スーパーチャージドエンジン&ハブステアのプレミアムスポーツバイク」、片や「デリバリー向け屋根付き3輪の原付EV」という全く異なる個性を持った異母兄弟ですが、2台を並べてじっくり見てみると、アレ?似てる?という部分もあります。
フロントカウルの凹面の使い方とか……
フロントフェンダーの形状とか。
もちろんTESI H2は、定価 866万8000円!というスーパープレミアムバイクですので、各部の作りこみは凄まじいものがあります。
スクリーンの内側には、特別なモデルの証であるシリアルプレート。
コックピットを見てみると、インナーパネルもすべてドライカーボン!
フロントフェアリングの横には、ダウンフォースを発生させる翼が生えています!
これがハブセンターステアリングシステム。削り出しのフロントスイングアームとステアリングロッドが痺れます。
エンジンの右側。前後にスイングアームが取り付けられる、特殊な構造。
リアサスペンションの隣に、フロントサスペンションが!どうやって動いているのかさっぱりわかりません……。
いかがですか、この変態クオリティ!!(ホメてる)
TESI H2は、世界でわずか250台しか作られないという超希少車ですので、街中で見かけることはまずないと思いますが、AAカーゴはマクドナルド周辺で簡単に 見つけることができます(笑)
街なかでAAカーゴを見かけた時は、「ああ、あれがTESI H2と同じザンキーニデザインか……」と思って、温かく見守っていただけるとうれしいです!