2020年でプジョーは210歳に。
1810年にフランスで生まれたプジョーが、210年という長い年月の間にどうやって成長しみなさまに愛されてきたのか、知らない方にも興味がある方にも知っていただきたい!という想いから始まったこの連載。今回はVol.5です。
Vol.4はこちら。↓
今日もプジョーのヒストリーを遡っていきますよ!
ヒット作誕生の1905年
前回は、1901年にモーターサイクルを発売したお話しをしましたが、4輪車の分野でも新たなものを生み出そうと、プジョーは奮闘していました。
4年後の1905年、パリモーターショーで「Bébé(ベベ)」が登場!
ベベはフランス語で赤ちゃんという意味なんだそう。
ホイールは小さく、横並びの2人乗り仕様の小型車だったため、その名がつけられたのではないでしょうか。小さくても時速40㎞/hを実現していたそうです。
「便利で、快適で、経済的な乗り物を多くの人に」というプジョーのものづくりの哲学が、まさに形になったモデルなんです。
べべは年間400台も製造されたヒット作となり、人々の足として活躍しました。
1913年、2代目のベベが誕生
初代のコンセプトを引き継ぐ2代目のベベが誕生したのが1913年です。
その2代目を設計したのは、現在の高級スポーツカーブランド「BUGATTI」の創設者、エットレー・ブガッティ氏なんです。
初代のベベより、シートの広さを快適に、そして最高速度は時速60㎞/hと速さも改善されたにも関わらず、車両は小型のまま。
1913年に正式に発表されてから第1次世界大戦のため乗用車の生産が中止されるまでの3年間販売されたそうです。
戦争によって引き起こされた悲惨な経済状況にもかかわらず、より便利で快適な乗り物へと変化をしたベベは、販売台数合計3,000台を超え、プジョー史上最大の売上を記録しました。
爆発的にヒットした2代目ベベを、なんと日本で見ることができるんです!
愛知県長久手市にあります「トヨタ博物館」にて展示されているので、興味のある方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?
次回のプジョーヒストリーもお楽しみに!
いままでのプジョーヒストリーもぜひご覧ください。
プジョーはじまりの1810年。最初に造っていたのは車でもバイクでもなかった?!【プジョーの210年を辿る旅 Vol.1】